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ドリフト低減ノズル(飛散低減ノズル)のご使用におけるお願いと注意点

①ドリフト低減ノズル(飛散低減ノズル)は従来の一般ノズルと比較して、風に流され難くなっていますが、散布作業は、ドリフト低減ノズルを過信することなく、立地、風(強弱と風向)、栽培状況(品種、生育、繁茂)、使用農薬の条件等を十分考慮して適正に行ってください。

②果樹、立木のように下から上方向に散布する場合は、立地、風の条件に問題がない場合でも農薬が対象作物以外に飛んでいく可能性がありますので、特に注意してください。

③ドリフト低減ノズルを使用した場合でも、噴霧圧力が高くなると噴霧粒子径が小さくなりドリフトが発生しやすくなりますので、適正圧力値内(カタログや取扱説明書参照)で使用してください。また、新広角ノズル等の平均粒子径が小さい場合は、適正圧力値内でも特にドリフトにご注意ください。

④散布量は多くなりますとドリフトしやすくなりますので散布量の適正化に注意してください。

⑤ドリフト低減のため対象物(作物)とノズルの間隔を適正に保つようにして散布を行ってください。

⑥ドリフト低減ノズルの防除効果は、作物や病害虫の種類によって一定ではありませんので、散布ムラのないように丁寧に散布してください。また、病害虫によって、農薬は効果の高いものや浸達性(有効成分が葉の表面から裏面しみこむ作用)に優れたものをご使用されることをお勧めします。

⑦ノズル、噴管等に残液がありますと、薬害、あるいは農薬残留等の一因となる恐れがありますので、散布作業終了後は、散布機器やホース、配管内の残液は必ず抜き、薬液タンク、ホース、ノズル内及び噴管等に清水を入れて噴霧し、洗浄してください。

⑧特にドリフトに注意が必要な場面では、防風用として使用されているネット等を設置することや、近接作物等を一時的にシートで覆う等の対策を行なってください。

※ドリフト(飛散)の発生及びそれに起因する問題の発生は、上述のようにさまざまな条件により変化し、リスクは一定ではありませんので、当社のノズルを使用することにより、必ずしも、ドリフトの低減や問題防止をお約束するものではございません。